資格試験の勉強ブロック:簿記とTOEICの組み方

資格試験の勉強ブロック:簿記とTOEICの組み方

参考書を買ったのは3月です。3,000円ちょっとしました。

いま7月で、第1章に付箋が3枚ついています。第2章は白紙のままです。

平日の夜は22時に帰ってくるので、土日にまとめてやるつもりでした。その「まとめてやる土曜」は、もう14回過ぎています。

問題は意志ではありません。簿記とTOEICを、同じ形の予定に入れたことです。

資格試験は「合計時間」ではなく「触れた日数」で決まる

社会人の勉強計画は、たいてい合計時間から作られます。合格まで250時間、だから週に何時間、と。

その割り算は、いちばん効く変数を落としています。同じ合計時間なら、日をまたいで分けたほうが1回の塊より残る。セペダらは2006年(Psychological Bulletin)に数百の実験をまとめ、間隔が広がるほど利点が伸びると示しました。実験室の課題が中心なので、そのまま簿記2級の模型ではありません。それでも方向は一貫しています。

もうひとつ。読み返すより、思い出すほうが残ります。ローディガーとカーピキーの2006年(Psychological Science)が示したのはそれで、勉強の組み立ての回でも同じ話をしています。

つまり土曜の6時間は、平日20分×5+土曜2時間に負けます。合計が同じでも負けます。

簿記:手が覚えるまで、短く何度も

簿記は理解の科目に見えて、実際には手続きの科目です。仕訳が指から出てこないと、第3問で時間が足りません。

だから形はこうなります。20〜30分、毎日、同じ論点。 25分のタイマーを1本、通勤前でも昼休みでもいい。1本で足ります。

  • 最初の3分は、前回の論点を白紙に書き出す。 テキストを開く前に。書けないところが今日やる場所です。
  • 新しい論点は1回に1つ。 「連結と税効果」は2セッションです。
  • 総合問題は別枠。 論点の練習と、大問を通しで解くのは別の作業で、混ぜると両方が中途半端になります。総合問題は休日に、時間を計って。

日商簿記にはネット試験があり、日程を自分で選べます。これは弱点でもあります。締切が自分で動かせると、締切は必ず動きます。申し込んでから勉強する順番のほうが、たいてい早く終わります。

TOEIC:計らない練習は、練習になっていない

TOEIC L&Rは200問を約2時間、リーディングは75分で100問です。この「75分で100問」が、ほとんどの人の実際の失点源です。

単語も文法も家でやれます。計らないとできないのは、配分の練習だけです。だから週の形はこうなります。

頻度 中身 長さ
平日、毎日 単語・文法・音声。通勤電車でも成立する 15〜25分
平日、週2 パート別演習。1パートずつ時間を計る 25分
休日、週1 リーディング75分を通しで。中断なし 75分+採点

75分を25分×3に割ってはいけません。割った瞬間、この練習が測っているものが消えます。本番で崩れるのは知識ではなく、60分目以降の集中です。

平日は何分あればいいですか

15分で成立します。低すぎると感じるなら、それが正しい設定です。

疲れた日に越えられない目標は、疲れた日に一日を捨てさせます。そして捨てた翌日も捨てるのが、習慣が死ぬいちばん普通の経路です。15分を毎日越えるほうが、90分を週2回守るより最終的な合計が大きくなります。

平日の夜と、休日の使い分け

平日の夜は短く、休日は長く——ではありません。平日は入力、休日は測定です。

平日にやること:新しい論点、単語、音声、短い演習。20〜30分。

休日にやること:総合問題、模試、リーディング通し。そして採点と、間違えた場所の書き出し。

この分け方の利点は、休日が潰れた週でも平日ぶんが残ることです。逆にすると、休日が潰れた週は丸ごと消えます。社会人の3ヶ月で、休日は必ず何回か潰れます。

自習室やカフェを使うなら休日側です。総合問題は家より外のほうが向いています。20分の論点練習のために往復40分かけるのは、勉強ではなく移動です。

直前2週間の形

やることを増やさず、減らす期間です。

  • 新しい教材を買わない。ここで買った教材が間に合ったことは、ほぼありません。
  • 通しの演習を、本番と同じ時刻に。午後の試験なら午後にやる。
  • 間違えた場所だけのリストを作り、最後の3日はそれだけ。
  • 前日は早く寝る。詰め込んだ2時間より、寝た7時間のほうが点になります。

この組み方が合わないとき

業務で毎日触っている資格。 実務で使っている領域は、机の勉強時間が要りません。触っていない領域だけに時間を配ってください。

実技や面接がある試験。 手を動かす練習と、人前で話す練習は、机の25分では作れません。別枠で、できれば他人を巻き込んで。

試験日が半年以上先。 遠すぎる締切は、計画を守る理由になりません。近い日程で1回受けるか、模試を仮の締切に置く。

残業が続いている月。 予定を守れない月に予定を組み直すと、守れない予定が2つになります。その月は15分の下限だけ残して、計画は翌月に。

そして、机に向かうこと自体が始められないなら、それは計画の問題ではありません。最初の1分を安くする側の問題で、区切りを短くするのが先です。


Fomodo はモードを4つ持っているので、平日の25分と休日の75分を、同じアプリの中で別の形として置けます。ヒートマップは「触れた日数」をそのまま見せるので、合計時間より正直です。

限界も書いておきます。Fomodoは進捗率を出しません。第何章まで終わったのか、合格までどれくらいなのかを知る手段がアプリの中にありません。教材の進み具合を管理したいなら、それは紙か表計算の仕事です。時計は、時計しか見ていません。

土曜の6時間はもう14回失敗しました。明日の朝、25分から。

MT
Minh Trần

注意の科学と、集中ツールづくりについて書いています。

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